ハイレゾ音源作成
備忘録です。誰にもやれとは言ってないです。念の為。
→2022/02/03いろいろ追記
使用ソフト(全部使うわけではない)
- MKVToolNix GUI →mkvファイルを分割したり、音声ファイルを抽出したり
- XRECODE 3 →音声の抽出
- Helium Audio Splitter →音声ファイルの分割
- Handbrake →おなじみの動画変換ソフト
- Mp3tag →出来上がった音声ファイルに曲情報を追加
後述しますがこの中に酷い仕様のソフトがあってそれで失敗したので忘れないうちに記録してる感じです。 Helium Audio Splitter ってやつです。あとHandbrakeの限界。
こんなところですかね、では行ってみましょう。どれも使う分にはお金はかかりません。
まず、著作権保護のかかっていないBlu-rayを用意します。Blu-rayにはハイレゾ規格の音声を載せた動画を収録することが出来るのでこの音声を抽出してBDプレイヤーとか使わなくても聞けるようにします。
2通りの方法があります。でも1つ目だけ読めばいいです。2つ目は使えません。XRECODE 3の更新のおかげで2つ目の方法が取れるようになりました。
1.mkvファイルを経由(スマホとかでも映像見たい場合)
使ったソフトのどれかが96kHz音源に対応していないので96kHzのファイルを作りたい場合は2つめの方法で。48kHz/24bitでいいならこっちのほうが楽。
BD→mkv→mkv(分割)→flacという流れ
私が普段flacを使ってるだけなので他の形式の音声ファイルも作れるとは思います。試してはいません。
Blu-rayをmkvファイルという動画形式に変換してから音を抽出する方法です。mp4じゃない理由はmp4規格には圧縮音源しか入らないからですね。
とりあえず最初にhandbrakeを使います。
Open SourceでBlu-rayとかを指定。
設定はこんな感じ。mkvに設定、H.265の方がファイルサイズは小さくなるけど処理は重くなります。
Audioは画像1枚目でmkvに設定するとflacを選べるようになります。元のソースを越えない範囲で欲しい音質の設定を選びましょう。FLAC Passthruは変換かけない設定のはずだけどあまり信用できない印象。
H.265を選んだ場合は1日放っときましょう。Ryzen1700で4時間の動画のエンコードに15~20時間くらい。
次にMKVToolNix GUIを使って出来上がったmkvファイルをチャプターごとに区切ります。
→2022/02/03追記: XRECODE 3のバージョンを上げたらこんなめんどくさいことしなくて良くなりました。やったね
確認出来たのはver.1.114。10ドル払うかアップーデートするかしましょう。
具体的にはMKVToolNixを使って分割しなくてもXRECODE 3がチャプター情報を読んで分割して出力してくれます。この項目を飛ばしてXRECODE 3の欄へ。
ファイル分割のところで分割モードをBefore chapters、チャプタ番号にallを手打ちで打ち込みます。
Start multiplexingを押すと設定した出力先にこんな感じでチャプターごとに分けられた動画ファイルが出てきます。
そしてXRECODE 3でflacファイルを抽出。
ソースファイル→ファイルでさっき作った分割mkvを全部選択します。
出力形式をFLACに設定、動作はエンコード。
出力形式のFLACの右にあるスパナマークを押して、さらに出力設定に飛びます。
Blu-rayに収録されている音源の品質に合わせて設定。出力オーディオの品質タブはデフォルトは「高」なので「最高」に変更。
あとは開始ボタンを押せばmkvファイルと同じ名前のflacファイルが出力されます。
Mp3tagで名前付け
ファイル→ディレクトリ指定でさっき出力したflacのあるフォルダを指定。空欄を自力で打ち込んで埋めます。
適宜左上の保存ボタンを押すか、Ctrl+A,Ctrl+Sとかで保存しましょう。作業中によくデータが飛びます。
これで音楽管理ソフトに入れるとかスマホに移すとかすれば聞けます。
2. 96kHz/24bitの音源がBlu-rayに入っている場合
→2022/02/03追記: XRECODE 3がチャプターで分割してくれるようになったのでXRECODE 3だけで出来ます。
暇はあるけど時間はない場合も含む。やること1.とあまり変わらないところは雑に記述。
BD→m2tsファイル→flac→人力でチャプターごとに分割
Blu-rayをエクスプローラーで開いて/BDMV/STREAM/からメインの動画ファイルを探す。
XRECODE3でそのファイルを選択、先程のように諸々設定してflacファイルを出力。
当然チャプター情報なんて無いバカでかい音源が出てきます。あきらめてこれをそのまま流すのもありな気はします。Handbrakeが96kHzに対応していないくさいのでBDからそのまま行きます。
なんか勝手にチャプターで出力ファイルを区切ってくれるようになっていました。逆に統合したいときはどうするんでしょうね?
Helium Audio Splitter でチャプター時間ごとにflacファイルを分割
音質が落ちるだけです、やめましょう。
ファイルを開くからflacを開くとこうなるので、トラックの追加から1チャプタずつ手打ち。
人間には0.001秒を聞き取る能力はないので連続する2トラックで末尾と先頭の時間が同じでも問題ありません。
で、先述の通りこのソフトには問題があります。こいつは24bitファイルを扱えません。
Helium Audio Splitter は24bitのファイルを勝手に16bitにして出力します。
なので2.の方法は全く使い物になりません。出来上がるものは1.とあまり変わりません。ここまで読んだ奇特な人、本当にすまない。
まあ96kHz/16bitの音源なら出来上がるので周波数は上げられますが。
というわけでこれから24bit対応の使いやすいオーディオ分割ソフトを探す旅に出ます。見つけたらこの記事を更新するかもしれません。
(注釈)この記事の内容はコピーガードのかかっていないBlu-rayにのみ使えます。この記事の画像もこんなふうになると思うよって感じのイメージです。実際のキャプチャ画像とは限りません。ファイル名とかもフィクションです。