ミリオンライブというコンテンツ

週イチで更新するとか言っていた時代が懐かしいですね。くたくです。
コロナ自粛で私も皆さんも精神摩耗しているなあと思う今日この頃、少し不穏なミリオンライブの界隈について思うところを述べてみようかなと思います。

基本的に「ミリオン界隈」の人間としての私見ですので特にシンデレラ側の人にとっては不愉快な表現も出てくると思います。ブラウザバックをおすすめします。

ただ、私がミリオンの中にいるというだけで、界隈とやらの総意でもないし、私自身も本質的にはミリオン界隈では異物です。AS勢側の人間だしね。

そして全て私見であり思い込みです。情報の正確さは保証致しかねます。ではどうぞ。

ミリオンライブの生い立ち

IDOLM@STER MILLIONLIVE!、通称ミリオン。現存するアイマスタイトルでは3番目、本当は4つ目のタイトルですね。ズレの原因は876プロダクションというDS版の事務所。KRはよく分からない、ごめん。

シンデレラガールズからおよそ1年遅れてローンチした、キャラクター的には本家本流のアイマスを引き継ぐコンテンツです。キャラクター的には。

アイマス系統図

しかし楽曲ベースで見るとアイマス、いわゆる765PRO ALLSTARSの継承者は間違いなくシンデレラです。古くから765の曲を作ってきた制作陣の多くは引き続きシンデレラの曲を作っていますが、ミリオンの曲は一部全体曲を除いて765との関わりはとても薄いです。

最近社名が変わりましたがランティスという会社・レーベルは元々バンダイが持っていた音楽会社です。ナムコがバンダイと合併した関係でバンダイナムコ株式会社のレーベルという形になっています。

アイマスはナムコがバンダイと合併する前から存在していたコンテンツです。当然ランティスは関わっておらず、日本コロムビアという会社と手を組んで楽曲を作ってきました。
「シンデレラ」はこの枠組を継承しています。

一方「ミリオン」は全ての楽曲をランティスが管理しています。日本コロムビアとは全く関係がありません。版権のとっちらかった765やシンデレラより自社内で完結させた方が有利とかなんとか言われていますが真実は知りません。

シンデレラは他社(サイゲームス・日本コロムビア)との協業体制、ミリオンはバンナム内で完結した体制です。シンデレラには妾の子なんて蔑称がありますが、これは直後に見かけ上完全直系のミリオンが生まれたがゆえの表現でしょう。

養子に家督を継がせたら実子が出来てしまってお家騒動なんて時代劇はよくありますが似ている気もします。シンデレラが765の資産を引き継いだのは確かなので。

まあそんなこんなでよく比べられるのがシンデレラとミリオンという次世代アイマスタイトルなわけです。(もう現世代って感じですが)

ミリオンライブの性質

ミリオンライブはその名の通りライブを主眼に企画されたと言われています。キャストの選出に歌唱力を重視し、全アイドルに個人曲を用意。周年ライブでは全員がソロ曲を歌い、CDが発売されれば毎回リリースイベントとして即座に披露する。ある意味「中の人」を押し出す傾向の強いタイトルとなりました。

シンデレラの成功に焦って自社管轄のアイマスを作ったなどとよく言われますが、元々進んでいた企画にシンデレラの成功を受けてキャラクターの人数を増やしたというのが近いようです。
ディレクターとしてはあまり人数を増やしたくなかったようですが。

ソロ曲はおろか声すら無いアイドルが多かったシンデレラからすればミリオンはあまりにも恵まれたコンテンツであり、ミリオンからすればアイマスの本流のはずなのにシンデレラと比べると盛り上がりに欠け先を越され続けるという劣等感が刷り込まれる・・・

元々は両タイトルともにASのキャラを呼び水に765のPを最初のターゲットとしていたので両方楽しめばいいだけの話だったのです。2chやらまとめサイトやらが対立を煽り乗っかりわだかまりが出来るという、いつものことが起こったというのが真相でしょう。
協業相手であるサイゲームスの運営手腕がバンナムとは比べ物にならなかったというのはあると思いますが。

なんにせよミリオン側の人間にはキャラクター、楽曲、ストーリー、何も負けていないのに負け続けているというもどかしさ、卑屈さが根底にあるように思います。

私はデレステを2年ほどそこそこ真面目にやっていて、それからミリシタに移った人間ですがコンテンツの魅力としてミリオンが負けているところは無いのになあと常々思っています。

そんなミリオンライブ、やはり起爆剤は得意のリアルライブでありイベントを楽しみに日々プロデュースをしているユーザーが多い。そのため、ライブが出来なくなってしまった昨今の情勢で最も打撃を受けているのがミリオンライブなのでしょう。

電子レンジ氏というミリオンの同人作家がトレス騒動で炎上し、炎上し続けていました。この件に関してはいろいろと思うところはありますが、少なくとも長引いたのは「強みを封じられたミリオンライブ」に「界隈」が余裕を失っていたというのは大きいように思います。

アイマスというコンテンツは可燃性が高く、常に身内で殴り合ってきたコンテンツです。そういうコンテンツは対立を煽れば簡単に燃えるのでPVを稼ぎたいまとめサイトからすれば格好の飯のタネです。
「電子レンジ騒動」を煽り続けていたまとめサイトがシンデレラガールズのファンサイトを装っているのは偶然ではないでしょう。

そんな、「今までよくあったこと」に乗っかってしまうほどに我々は余裕を失っているんだと思います。

シャニマスとの比較

そしてここ数日のミリオンの不穏さはどちらかというとシャニマスとの比較にあるように思います。

シンデレラとミリオンはいわば異母兄弟のような関係ですが、ミリオンとシャニマスは完全に兄弟です。姉妹と言う方が合っている気はしますがそれはそれ。

「ミリオンはシャニマスにすら抜かれたのではないか」という、いつもの卑屈さが顔を出したのが今回のそれ。

シャニマスというコンテンツはよく出来ていると思います。完全なクロスプラットフォームを実現し、このツイートのように各タイトルの成功した部分を組み合わせているわけですから。

引きこもりがちな昨今ではスマホゲーよりもPCで出来るシャニマスの方がアクセスしやすかったり、ゲームシステムがVTuberに紹介してもらうのに適していたり、そういう要素が合わさってシャニマスが勢いづいているのは確かです。

アイマス好きならそんな勢いづいたアイマスタイトルがあれば当然遊びますし、ミリオンの同人絵師がシャニマスの絵を上げるようになるのも不思議ではありません。

しかし、余裕の無いミリオンの界隈にはそれがユーザーの移行に見えてネガティブなスパイラルに陥っている。そんな感じだと思います。
アイマス15周年の「みんなアイマス」の方針に乗っかっているだけなのに。

そしてミリオンの特殊事情として「豊富なテキスト」を失って「3Dライブ機能」を手にしたという経緯があります。前者はグリマス、後者はミリシタです。

デレステに憧れていたミリオンはミリシタを手に入れ、今度はシャニマスを見てやっぱりテキストも欲しくなった。

当然異論はあると思いますが、グリマスのユーザー減少とミリシタでの増加を見れば大方の人間が望んでいたのはデレステのように歌って踊るアイドルだったのでしょう。

そしてシャニマスを見て個々を深く掘り下げるテキストが恋しくなったのではないかなと、そんな気がします。

個人的にはゲーム内で「生身の」他ユーザーとの競争が無視出来る程度に少ないシャニマスはとても居心地が良いのですが、それは人それぞれだと思います。

楽曲MVの追加は週1回、CDは毎月発売され、ライブを開催すれば1万人の集客は堅い。
客観的に見ればミリオンライブもバケモノコンテンツです。

そんなバケモノコンテンツたるミリオンライブが勝手にネガティブになっているだけ、国民的に余裕を失うなかでいつもの悪いクセが顕在化した、単にそんな話なんじゃないかなと思います。

ライブが中止になった悲壮感はそのライブにだけ向けておかないと、余計な未来を手繰り寄せることになるかもしれません。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください