Farewell, the “2nd VISION”

ありがとう。さようなら、2nd VISION。

MOIW2023お疲れさまでした。私も両日現地参加して来ました。
感想…は特に無いので何となく物思いに耽りながら今までとこれからに思いを馳せてみようと思います。


2nd VISIONとはなんだったのか

2nd VISION。アイマスにおける最も大きなブランディング区分を成す要素であり、現行のいわゆるアイマスを指す概念。

ざっくりアケマス世代を1st VISION、アイマス2以降を2nd VISIONと称しており、分かりやすい見分け方はキャラクターの年齢です。2nd VISION移行期に1歳年を重ねており、我々が今知っている765AS勢の年齢は2nd VISIONの年齢です。

バンナム的には1nd VISIONまでがゲーム、音楽、ライブのみの展開、2nd VISIONはこれらに加えた様々なメディアミックス展開を行うフェーズとして位置づけているようです。

 新作ゲームを軸にした、アニメなど多角的なメディアミックス展開を強化する方針を打ち出しました。この時、初めて「2nd VISION」という言葉を用いました。「2nd VISION」以前の取り組みに対し、ゲーム作品の確立フェーズとして「1st VISION」と位置付けています。

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ファン側からすると「世界が広がった」フェーズを2nd VISIONとして認識している人が多いようです。765プロの内外に多くのブランドが生まれ、世界線も拡張し、300人以上のキャラクターが登場したのが2nd VISION年間ということになります。


もう一つ、「ドームですよ!ドーム!」を叶えるためにがむしゃらに、手当たり次第に模索し実践してきたのが2nd VISIONだったのかなという気もします。

「トップアイドル」の象徴として東京ドームをモチーフにした「ドーム」会場でライブをやるのが1st VISION期の設定上の目標だったわけですが、2nd VISION以降のゲームやその他作品ではその目標の会場の見た目はアリーナっぽい会場だったり武道館だったりそんなものは無かったりして東京ドームの見た目はしていません。

この辺を鑑みるに1st VISIONで設定した目標を叶える長大なストーリーが2nd VISIONだったのかもしれません。

夢物語だった東京ドーム公演の実現のために出来ることは全部して叶えた物語。765プロという事務所だけでは届かないからアイマスの世界を拡張し、他の事務所を創造して「協力」してもらい、765プロとしてではなく「アイマス」として東京ドームの公演を実現する。そんな紆余曲折をひっくるめたものが2nd VISIONだったのかもしれません。

正直なところ東京ドームに強い思い入れを抱いているのは古くから765に触れてきた人たちとせいぜいMOIW2014,2015に参加した人たちくらいで、もっぱら他のブランドを楽しんでる人にとっては「東京ドームでやるんだ、すごいね」くらいの感覚なんじゃないかという気がしています。

765と因縁深いSideMならともかくシャニマスにとっては呼ばれた会場がたまたま東京ドームだったくらいの感覚なのではないでしょうか。


そうは言っても私は元々765のファンですし、765の面々がずっと東京ドームでのライブを夢見ていたことは知っていたのでMOIW2023を開催出来て、「ドームですよ!ドーム!」の声を聞けて、彼女たちに感謝してもらえて、本当に良かったと思いました。嬉しさ半分、安堵半分という感覚だったと思います。

冒頭でMOIW2023の感想は特にないと述べたのは、この儀式に立ち会うことが目的で、あとは他のブランドを付き合わせてる負い目があるというか、もうただのお祭りだという認識だったので特に言及することは無いという感じです。選曲も人選も歌割りも練られた良く出来た楽しいイベントでした。声出しありで出来て心残りが無かったのも良かった。

ただ、ミリオンのPとしては付き合わされてる感は拭えなかったなあというのは率直な気持ちです。ASのための儀式以外に何かしらを期待して行ったわけでは無いので失望や怒りを抱くことも無いのですが、見たかった物は特に見られなかったかな、という感じです。ライブパフォーマンスに浸れる機会は10thツアーまでお預けですね。直近に予定されていて良かった。


3.0 VISIONの始まり

どういう意図でどういう定義の2nd VISIONの区切りと表現しているのかはよく分かりませんが、このMOIW2023でアイドルマスターの2nd VISIONは一区切りらしいです。実際にDay2の終演後にメインモニターで”2nd VISION”のロゴが”3.0 VISION”に切り替わる演出がありました。

これだけ同時にオンラインプラットフォームが走っている状態で即座に全部を切り替えるというのは不可能でしょうから漸次的に3.0 VISIONとやらに切り替わっていくのだと思います。

3.0 VISIONの定義もけっこうふわっとしている感じですが、「キャラクターの3Dモデルを使って実在性の高い表現をしていく」みたいなものだと理解しています。いわゆるMRが典型ですが、声優の身体的なパフォーマンスに頼らない表現展開も追加していくといった感じでしょうか。

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先日始まったミリシタのミリオンライブ10thイベント内でも明らかに3Dモデル表現技術が進歩した演出が見られました。今までの既存のモーションを切り貼りしたものではなく、実際の人間が本当にするような著しく洗練されたモーションで表現された演出で、確かに時代の切り替わりを実感させるものでした。


1st VISIONで設けた呪いのような願いを解決したアイマスは、自由な状態で3.0 VISIONに移行します。何が起きるか分からない楽しみもあるし、明確な指針が見当たらない不安感もあります。

とりあえずミリオンライブ10thイヤーはとても楽しそうなので別に深く考えなくても何とかなるんじゃないかなーって。

でも、春香さんの”アイドルの象徴”としての重荷を少しは軽く出来たのかな、みたいな気はしています。代わりに未来ちゃんにのしかかりそうな気がしていますが…

贔屓のアイドルが二人、東京ドームに立ったのだから文句は無いよ。ありがとう。

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