アライブファクター

ミリオンライブ!6thライブツアーSSA追加公演参加してきました。めでたく全通です。
追加公演の感想と、なんか少し炎上気味なネタの個人的解釈を垂れ流してみようかなと思います。
アライブファクターの感想文だけ見たい人はジャンプしてね!私はあのアライブファクター大好きですよ!

最高の余韻に水を差しかねない内容になるので本当にジャンプしてね?知的好奇心旺盛な人は読むと面白いかもしれないけどね…
簡単にまとめると「最高のライブだった」けど「一番好きなライブ」は別にあるって話です。


アイマス曲、アイマスライブの特性は「曲にストーリーが付随する」ことだと思います。

古いPが「成長が見たい」と事あるごとに言っていたり、Twitterで「いいエンターテインメントだった!」って叫んでいたPがいたのもそういう特性によるものだと思います。

なんか荒れてたアライブファクターのカバーの是非についても同根と言えるんじゃないかなって思うな☆

分かりやすいのは如月千早の「約束」という曲だと思います。アニメアイドルマスター(アニマス)を見たことあるの前提の論理展開なのでまだ見てない人はこんなブログ読んでないで早く見てくださいおねがいします。

「約束」はとてもいい曲ですが、普通にアーティストが歌ってCDに収録してもいい曲止まりでしょう。一部歌詞が刺さる人には泣き曲になるかもしれませんが一部だと思います。

「約束」はアニマスでのあのストーリーを背負っているからこそ、千早が歌うことで765プロ13人の思いが伝わる曲になるのだと思います。
「約束 TV version」なんてトラックが存在しますがアニマスを見たことがない人には前半伴奏しか流れてこない謎の曲でしょう。でも、一度アニマスを見た人間なら765プロの絆を思い起こすやべー曲になります。

で、ここからが問題なのですがその「ストーリー」は固定されるべきなのかどうかって話です。

「約束」を他のアイドルに歌ってほしくないと思うPは、千早と765プロの絆の結晶があの曲なのだから他のアイドルが歌うことで別のストーリーが生まれることを嫌がるのだと思います。

例えばD/Zealの2人が「約束」を歌えばそれは亡き姉・パートナーへの追悼や、静香の覚悟を示す歌になると思います。また、EScapeの3人が歌えばそれは千早から託された願いの実現、「こころ」を伝える旅への決意や「千早との再会」の喜びを歌う曲になるかもしれません。

私はそういう「曲の進化」がアイマスライブの醍醐味なんじゃないかな、と思っています。歌うアイドルによって、歌われるシチュエーションによって、新しいストーリーが生まれる。
一番「上手く」歌えるのはその曲の「オリメン」アイドルだとしても、新しい「感動」を生むことは他のアイドルにも出来る。

765プロが持つ数百曲の曲にいくつもの付加価値をつけられるのが765プロの魅力なんじゃないかなと思います。

逆に、そういう「ストーリーの拡張」が感じられないライブはアイマスのライブとしての特性を弱めてしまうのかもしれません。

「アイドルの成長」をライブにおいて重視する意見も似ていると思います。ただ、「成長」となると同一時間軸上が前提の表現にならないかな、と。パラレルワールドの多いアイマスだと齟齬が出てくる面もある気がして「ストーリー」という表現を使っています。
だから「成長」も「ストーリー」であると考えています。

今回の追加公演ではMILLION THE@TER GENERATION(MTG)ユニットはそのパフォーマンスを完成させていました。
2年近く同じユニットで同じ曲を続けたことでその質は他のユニット曲のクオリティと一線を画するものになっていましたし、実質的なMTGユニットの終息宣言も出されました。

これをされてしまうともう彼女たちの「成長」をイメージ出来なくなってしまいます。本当に素晴らしいパフォーマンスでしたが、逆に地方公演と続けてほとんど同じ演目をより高いクオリティで見せつけられたことで「ストーリーの拡張」なく「完成」を見せつけられてしまったようにも感じられました。

ミリシタで言うと「新しいコミュ」ではなく「ハイスコアを出せた」といった感じでしょうか。

そういう意味で「最高のライブ」だったと思います。最高のパフォーマンスでした。
ただ、大好きなアイマスライブにはならなかった。

シャニマスのようにユニットがスタート地点なら、ユニット曲の増加とストーリーの発展がリンクします。
しかし、ミリオンのMTGユニットはどれだけ力を入れても一時点的なものです。そこにこれ以上の成長を見込むのは難しい…

演者側からも MTGユニットの新曲を望む意見が出ていたのはそういう面があったのかもしれません。
MTGユニットに新曲が生まれるなら、そのユニットはまた「未完成」になれます。また、成長できるのです。

おそらく、もっとライブの時間が長ければ、
地方公演のようにMTGユニット以外のパートでストーリーが生まれれば、
きっとこの追加公演への感想は変わったのだと思います。

ゲストユニットもオリメンを揃え、1曲だけ披露してすぐに退場するという「ストーリー」の生じづらい状況がパフォーマンス重視のライブに思えた要因の1つでもあったかもしれません。

じゃあお前はどのライブが好きだったんだというと福岡公演です。
静香とジュリアのストーリー、ロコの成長がありました。


とは言え追加公演でも新しいストーリーが生まれた曲はあります。それが「アライブファクター」と「赤い世界が消える頃」だと思います。

「晴れ色」で何故か号泣してしまいましたが自分でも理由がよくわからないのでパス。

「fruity love」とか「フェスタ・イルミネーション」とかはすごい良かったし好きだけどあれで泣くとかはないんじゃないかなーと。

「赤い世界が消える頃」は琴葉と可奈のある種の確執を円満に解決しました。多分本人同士はさほど気にしてないんでしょうが、種ちゃんと木戸ちゃんを始め、Pたちにはいろいろ思うところはあったので一緒に歌えたのはよかったと思います。


アライブファクター

D/Zealの2人が最後にアライブファクターを歌いました。流星群とSING MY SONG期待していたので驚きましたが、あの歌詞をあの2人で歌うことはとても意味のあることだと思いました。

D/Zealのドラマにおいて、静香を待ち焦がれていたのは間違いなく「ジュリア」だし、静香はジュリアに憧れていました。
元々千早と静香の曲であるアライブファクターをジュリアと静香で歌う。それは 「千早の、静香との遺作」をジュリアと形にする、というドラマ上の設定ともバッチリです。

HOTCHPOTCH FESTIV@L!! のアライブファクターで静香は追うばかりであった千早の横に並ぶことに成功しています。
ある種の千早との上下関係から解放された静香が他の憧れを見い出すは自然なことでしょう。

ただ、あのアライブファクターを見て千早が黙っているとは思えません。

ミリシタの千早はJust be myself!のコミュで劇場の後輩のライブに強い競争心を抱いていました。千早は後輩が見つけた新たな道を応援するだろうし、「自分の曲」の新しい形を見せつけられて間違いなく燃えるでしょう。

新しいストーリーの始まりを感じます。
牙が抜けたとか大人しくなったとか言われている千早ですが彼女の燃え盛る競争心は健在です。

今回のアライブファクターで千早は間違いなくまたアライブファクターを歌わなくてはならなくなりました。
アライブファクターの新しい一面を見せてくれたこと、新たな千早のやるべきことを示してくれた今回のライブは私としてはとてもうれしいものでした。

2件のピンバック

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください