アイマスライブ
ミリオン7thR Day1に参加してきました。詳細な感想文は多分2日目も見てから書くような気がしますが、私がアイマスライブが大好きで特別視している理由を改めて実感したので走り書きとして残しておきます。
このブログでも何度か言及していますが、アイマスの曲にはストーリーが付随していると思っています。それはアイドルが新しい曲を貰って練習して披露するというストーリーだけではなく、アイドルの内面とどのようにリンクしているのか、この曲を通してアイドルの人間関係がどう変化したのか、過去に歌った曲とはなにか繋がりがあるのか、などといったストーリーも含めます。
そして、リアルライブで披露されたときにも新しいストーリーが曲に追加されます。ライブのコンセプトの実現にどう貢献したか、誰と歌ったか、誰が歌ったか、「その時点」のアイドル(演者)が歌うことにどのような意味があるのか…
今回のライブで言えば実質的な先頭曲であったLegend Girls!!は一度は立ち消えになったライブの再演の開始にふさわしい歌詞でしたし、STANDING ALIVEもまたこの2年間を表現するのにこれ以上ない歌だと思います。楽曲リリース当時には想像もし得なかった意味を楽曲が持つようになる瞬間、新しいストーリーを持った瞬間だと言えると思います。
このストーリーとはパラレルワールドやルート分岐のようなもので、それぞれのストーリーが必ずしも影響し合うわけではないのですが、曲としての情報量はストーリーの追加と共に増えていきます。
いわゆるソロ曲であれば初披露と2回目とでは意味が、ストーリーが異なります。例えば初披露ならようやくみんなに見せる事ができたという達成感、2回目なら初披露よりこんなにも上手く歌える・踊れるようになったという成長の証などでしょうか。
では同じ曲を3回目に披露する時、どのような新しい意味を持たせることが出来るのでしょうか。全く同じメンバーで、全く同じオケを使って、何か新しい意味を持たせるというのはとても難しいと思います。
高いパフォーマンスを安定して見せることが出来るというはライブイベントとして重要な要素であると思います。わざわざ意味を追加していくことにリソースを割く必要があるのかという点は価値観に拠るところではありますが、私は「ストーリーの拡張」こそがアイマスライブの醍醐味だと思っていますし、これこそが”中の人”のライブだからこそ実現出来るものなのだと思っています。
クオリティの高いパフォーマンスを盛り上がるように組み合わせて質の高いライブを作り上げたとして、それならもっと上手い人がいる、というより声優にやらせるよりプロのシンガーやダンサーにやらせた方がその価値観における「良いモノ」が出来上がるのではないかと思います。
今回のライブでは全ての「ソロ曲」を複数人で歌いました。ソロ曲はそのアイドルが1人で歌って欲しいという意見もまた価値観の一つだとは思います。しかしアイドルマスター、特に765プロは誰のソロ曲であろうと他のアイドルがその曲を歌って披露して来ました。それが初めはゲームシステム上の要請によるものであったにせよ、この文化が各々の楽曲の意味を広く深く育て上げてきました。
今まで1人でしか歌ってこなかった曲を2人で、あるいはもっと大人数で歌う時、そこには必ず新たなストーリーが生まれます。
39人と13人が全員で活動しているミリオンライブでは、765のように全キャラに全曲を歌わせてCDに収録するというのは非現実的なリソースの配分です。しかし、ライブでは他のキャラクターの曲を歌うことが、楽曲の新しいストーリーを見せることが可能です。今回のソロ曲の試みは、ミリオンライブのソロ曲という一種の聖域への挑戦であり素晴らしいものであったと思います。
こういうミリオンライブが見たかった。これが私の大好きなアイマスライブだ。心からそう思いました。
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ミリオンライブ!9thライブに寄せて | 瑠璃色交響曲