#3が結論編だと言ったな、あれは嘘だ。

違うんです。私だってあれで終わらせたかったんです。
でも私の中の何かが「本当にこの青で雨宮天さんに手紙を書くのですか？」といやみったらしく問いかけて来たのです。

ほいでは

#3の色見本で使ったインクは全部後ろの方に写っていると思います。今回（2ヶ月前）買ったインクは手前の6本。

結論としてはこの4本がよろしいのではないかということで区切りをつけ、ついに雨宮天さんへのお手紙をしたためることと相成りました。

お手紙を2通入れそれぞれSrgasso Seaとモンテベルデサファイア、 宛名は鳥兜で書き、差出人はBlue Velvet。
最後にミリオン封蝋で封をして完成。

「そこに郵便番号書いたら切手貼れなくない？」みたいな野暮なことは聞くんじゃないよ(o・∇・o)

まあお約束なので増えたインクの解説もざっくりと。

順番が変わっていて申し訳ないのですが、増えたインクは右の紙のうち下の6個です。
左側の紙は#3で汚れたから書き直すと言っていたGraphilo紙に書いたものになります。

Monteverde : Sapphire Ink

アメリカのインクメーカー、モンテベルデ社のインクです。このメーカーのインクは日本の文具コーナーでもわりと見かけます。

雨宮天さんは「エルバンのサファイア」（右紙1番上のやつ）を使ってらっしゃるというのが通説ですが、個人的にはこっちのサファイアなのでは…と思っています。

というのも「ロイヤル雨宮ブルー」ドンピシャの色で、また濃淡による色の変化が極端に小さいため「この色以外必要ですか？」みたいな謎の圧力を感じさせるところに何か近いものを感じます。

30mlで1100円と色雫並に安いのでとりあえず買ってみることをおすすめします。

Diamine : Jack Frost

こちらはダイアミンのラメ入りインク。アドベントカレンダーという12月にクリスマスまでの日数が過ぎる毎にお菓子を貰えるカレンダーがありますがそれのインク版、らしいです。毎日インク買うんですかね、沼の住民の考えることはよく分かりません。

内部で成分の分離が激しいのか、抽出する部位によって出てくる色が変わります。当たりを引くとラメが強烈に輝きながら青と紫が混じりレッドフラッシュするロイヤル雨宮ブルーを曲解した感じの筆跡が得られます。
ハズレ？だとけっこう水色と緑が強めに出ます。

Diamine : Royal Blue

そういやロイヤルブルーを名乗っているインクをあまり試していないなということで購入。安いし。
おそらく世間一般が想定する青に最も近い青です。普通に綺麗。

煮詰めて濃くすればロイヤル雨宮ブルーになる気はするなーというポテンシャルは感じます。

Monteverde : Ocean Noir

”Ultra Marin Blue”の打率が高いので近い意味の単語を使っているインクをピックアップ。黒よりの青というよりは青よりの黒と表現する方が近い気がします。

深みのある落ち着いた色で個人的には好きなのですが今回の趣旨には合致しません。

Taccia : すなおいろ・靑

靑とか言いながら素直を自称する地雷感に惹かれて買いました。

案の定水色と青と紫が分離して出てくるどこが素直やねんとツッコミたくなるクセの強いインク。
ミリオンライブの瑞希と紬を混ぜた感じの色と言うと伝わりやすいでしょうか。実質EScapeかもしれない。

Glass Studio Toos : Poison 鳥兜

Glass Studio TooSというガラスペンを作っているところがTomo & Limsというインクブランドとコラボして作ったインクのようです。3種類展開されておりテーマは『毒物』。

インクの粘度、ラメの含有量が他のインクの比ではなく、「万年筆に吸わせると壊れる」と公式に注意書きされている曰く付きのインクです。ガラスペン専用インク。

しかしこの青色がとても深く透明感のある青であり、吸い込まれるような青色はまさにロイヤル雨宮ブルー。
この企画で試した18種の青インクの中で最も美しい青だと断言出来る色です。万年筆に使えないけど。

こっちの写真だとなんか色が薄く出ているので手紙の写真の方が実物に近いです。

どうしてもこのインクを使いたかったので封筒の宛名に用いました。インクが泡立つまで振らないとラメが瓶の底にこびりついたままなのでインクを継ぎ足すたびに振る必要がありました。

結論

弊ブログとしてはロイヤル雨宮ブルーとして、
Diamine Blue Velvet,
Diamine Sargasso Sea,
Monteverde Sapphire Ink,
Glass Studio TooS Poison 鳥兜
の4種類のインクを挙げることでひとまずの結論といたします。